不安や悩みを感じた時、人は事実をまず知ることで、安心できるそうです。
という事は一方で、知らないが故に安心できていない、不安に思うこともある、ってことなんですよね。
私は生きてきて、よく周りから「考え過ぎだよ」とか「気にし過ぎだよ」と言われ続けてきました、ずぅ〜っと。だから自分の〜過ぎが良くないんだ、間違っているんだと自分を責め続けてきました。一時期「鈍感力」という言葉が流行りましたが、随分と憧れたものです。
この本がそんな私を救ってくれました。
『「繊細さん」の本』(武田 友紀 著)
知人が私のことを「君は繊細だね。」と言ってくれたことがきっかけで、繊細って何だろなと調べていく中で、この本と出逢いました。
人類の15〜20% つまり五人に一人は、事象や刺激に対して敏感に反応してしまう脳の構造で生まれるそうです。それらの人々をHSP(Highly Sensitive Person)と呼びます。本書では「繊細さん」と愛情込めて称されています。性質についての詳細や繊細さんであるかのチェックリストは、本書やWEBにありますが、私風のざっくり解釈で言えば、
- 気にし過ぎるのは脳の構造のせいであって仕方がないのよ
- 五人に四人が非・繊細さんが多数を占める世の中にあっては、生きやすいように繊細さんは工夫が必要(本書にはその考え方や手法がずらり☆)
- 繊細さんと非・繊細さん、どちらがいいとか悪いとかいう話ではない
という事。「何で自分はみんなみたいな考え方ができないんだ、いちいち気にし過ぎなんだよ。」と自分を責めていましたが、反応のセンサーの感度がそもそも違うと分かり、ホッとしたような、今までの謎が解けたような爽快な気分になりました。
今まで自分が過敏なのか生きづらいなぁと思っていた方、大切な周りの人が気にし過ぎや塞ぎ込みが何でだろうなぁと心配な方、管理職や人のマネジメントが必要な方に参考になるのではないでしょうか。