ついつい気になる他人の行為。
ありますよね、注意したくなりますよね(笑)。
でも実はそれって、
自分が一番気にしている事であり、
また、他人の姿を通して自分に気づかせてくれている事でもあるんですよね。。。
唐突ですが、
アナタは「カラーバス効果」ってご存知でしょうか。
例えば、
アナタが車が欲しいなぁ、なんて思ったとします。
軽自動車で〜、スライドドアで〜、スズキの〜、みたいな感じで
欲しい車の車種だったり色や好み、こだわりがどんどん湧いて出てくる訳です。
で、日常。そんな思い放置して、買い物や街にお出かけしたとします。
そんな時、
ふと道行く車に、欲しい車種なんかが目につきます。
それも、ちょこちょこ目につきます。
「おぉ、自分の好きな車種はやはり人気や!販売台数が増えたのか!」
いえいえ、そんなことはありません。そんなニュースもありません。
それがいわゆる「カラーバス効果」。
自分の気になってる事に無意識的についつい目が行ってしまう
人間の自然的な脳の働き、現象なんです。
さてさて、ある日のこと。
いつものようにウチの子がテレビゲームをやってます。
それはもう真剣な眼差し。そんな熱心な表情を見ていると。。。
「!?」
お父さんはまた気づいてしまいました。
彼が口をポカンと開けていることを。またです。いつもです。
で、すかさず
「お口をムっ!(←閉じなさいっという意味で"ムっ")」
と注意します。
ウチの子って、ポーッと口を半開き状態の口呼吸ばかりで
ゲームをしたり、宿題をしたり、本を読んだり。。。
親としては、お口を閉じて鼻呼吸して欲しい。
だって、脳に酸素が行き渡りやすいようにした方が集中力も増すし
お口を閉じている方が表情も凛々しく見えてかっこいい。
そういった思いもあって、しょっちゅう注意してしまいます。
。。。。。
「!?」
ちょっと待って、ここでお父さんは別のことにも気づきます。
「あ、息子の姿を通して、自分が気にしていることを、自分に気づかせてくれた。。」
そう、そうなんです。私自身が口呼吸派で、それを気にしていて
鼻呼吸で常に生活していたい、と思っています。
理由は前述の息子への注意した思いの通りです。
これってまさに「カラーバス効果」ですよね。
行為に対するカラーバス効果!
もっと言うなら、
これって息子への注意ってよりは、
注意している自分が気をつけているのかい?できているのかい?
ってことを、自分自身に突きつけられているんだと思うんです。
人に注意するコトって、結局は自分が気にしているコトなんですよね(苦笑)。
ついつい気になる他人の行為。
それって本当は自分が気にしてること。
ワタシはどうなの?ワタシは出来てるの?
と、毎度毎度自分に突きつけられているんですねぇ。。。(しみじみ)
怒るというより、自分自身への反省なんだな、
なんて気づいた今日この頃です。