やらなきゃ→やりたいライフへの未知

なんか幸せになりたい、なんて漠然に思う日々に気づいたことを書き綴ります。あなたに役立つ記事があればお互いラッキー♪

【本】The Goal コミック版 ボトルネックから考えよう!

昔からお世話になっている元・上司の先輩と久方ぶりに会いたいな、お、会えるかも?

という機会がありそうで、

「あっ」、先輩が以前、ビジネス書籍「The Goal」を猛烈にオススメしてくれてた姿が蘇り、読んでおこうかなと思った私。

(イヤイヤ、紹介された時に読んどきなさいよ、アンタ。という軽ツッコミは見ぬフリをする…。)

で、いざ本屋で「The Goal」と対峙したらば、白紙許すまじと隙間を埋め尽くす文字の大軍勢、それらを束ねる一冊の厚みたるや威風堂々とした大将軍の佇まい、560ページ!(大将軍を見た事ぁないんですけどね。)小生の様なビビリには、ただただ ひれ伏すのみ。先輩、何紹介してくれてんねん、とイタズラに先輩を関西弁で呪おうとした矢先、その横に、キラリと輝く素晴らしい救世主・コミック版が優しい眼差し、あたたかなスマイルで、こちらを照らしてくれてるではありませんか!

ザ・ゴール コミック版

 

コミック版なのに222ページ…。一度は安堵したその薄さに対し、薄情にも一抹の不安をぬぐえず、まぁ単行本と同じダイヤモンド社だから大丈夫でしょうと、普段は持ち合わせていない自己肯定感を急に発揮させつつ、君に決めた!ゲットだぜ!

で、

正解でしたよぉ〜っ!先輩、ありがとう!一度は呪おうとしてごめんなさい!

読了後の爽快感は、単純に面白い物語を楽しめたのに加えて、その中に何か大きな知恵を貰えた、勉強になったなぁ〜という感動がありました。

 

舞台は閉鎖に追い込まれる生産工場。突然の通告で三ヶ月以内に建て直しを命じられた所長の新城 吾郎は途方に暮れます。何の手立てもない新城は、出張の空港の待合で偶然、留学先の大学の教授ジョナに出会います。今は生産性についての科学者であるジョナは、新城への簡単な二、三の質問から、工場で在庫が増えていて、出荷も全体的に遅れていることを言い当てます。別れ際にジョナから、会社の目標(ザ・ゴール)とは何なのか?(どんな会社であっても同じ目標。)この目標を達成する為に何かを成し遂げることを生産性を高めることとし、コストを下げることでない、自分の頭で考えろ、という問いとアドバイスをくれます。ここから、新城(たち)の工場はこの危機をどう乗り越えようとするのか、どうやったら乗り越えられるのか、物語が始まるのでした。

この難局を乗り越える解決手法として、著者エリヤフ・ゴールドラットが提唱する「制約理論(TOC:Theory Of Constraints)」が斬れ味鋭い名刀かのごとく登場します。この"制約"とは"ボトルネック"のことです。もっと言うと、全体の処理の中で一番時間がかかっている部分です。いくら高性能のマシンを導入してある部分の処理性能が上がっても、コストが下がっても、ボトルネックのパートで滞留が発生し、全体フローとしての生産能力が上がらなければ、売れる品を多く生産できなければ、意味はない、と。(物語でも、高性能バートで生成された仕掛かりの在庫が積み上がるだけ…。)ならば、ボトルネックの生産能力を基点として全体の生産能力を上げるよう全体の最適化しよう、という理論です(ざっくり)。ボトルネックはフルタイムで最大限活用できるよう工夫したり、投入資材の欠品を予め除去したりと ロスカットに注力しつつ、ボトルネックの補助資源を確保したりして負荷を下げる方法を準備する、などなど新城や工場のメンバー達は、ジョナのアドバイスを元に、自分たちで考え、試行錯誤していきます。

わっ!こんな問題も出てきたんかぁ〜と物語が進む中で新城たちと唸ったり、考えたり、解決からのハイタッチしたり。登場人物や舞台が日本設定のコミック版だったので、読みやすかったです。この流れで、大将軍(単行本、舞台は全米、新城 吾郎はアレックス ロゴ!)にも挑戦してみようかな。

とにかく、これで先輩に「ザ・ゴール、読みましたよ!」ってドヤ顔できます。コミック版だろうが単行本だろうが「ザ・ゴール」は「ザ・ゴール」ですからぁ〜。