「あぁ、何でこうも、自分は行動できないんだ・・・。」
私はよく 日常の中で、この悶々たる思いを抱きます(泣)。そうした思いを抱えていたんでしょう。書店の本棚で、キラリと光る、一冊の背表紙に目が止まりました。
ひっこみ思案のあなたが生まれ変わる科学的方法
「ひっこみ思案。。。?」ハイ、紛れもなく、それ私です(汗)。
なになに、私の為の本なのね?。で?ホントに私、生まれ変われるの!?どうやったらひっこみ思案でなくなるわけ?
次から次へと問いかけながら、読み進めると、アプローチの仕方がなかなかの私好みの論理的な感じでした。(論理的な方が私にとっては分かりやすかったりするんですね。)
まず前提しとて、本書は「コンフォートゾーン」という言葉を中心に考えていきます。
コンフォートゾーン:自分が心地よいと感じる場所や、安心して行動できる領域
「ひっこみ思案とはこのコンフォートゾーンを出ないこと」であり、コンフォートゾーンの外側にしか「奇跡が起きる領域」はないということです。(厳密には最終章でちらりと必ずしも断言ではない事について述べていますが、基本的には(コンフォート)ゾーン外にあるとのこと。)
で、
「ひっこみ思案」とは「コンフォートゾーンに留まること」であり、このコンフォートゾーンを起点に本書は展開していきます。
私なりの要約だと、本書の構成はこんな感じです。
- ひっこみ思案の要因と傾向を把握
- ひっこみ思案の自分を変える考え方や手法
- ひっこみ思案の自分に戻らない考え方や手法
まず、「3.」について、私はまだ「ひっこみ思案」状態なので割愛確定ですね(笑&泣)。
1.ひっこみ思案の要因と傾向を把握
ここでは、なんで ひっこみ思案になっているのか、その要因さえ分かれば、自ずと解決法も見えてくる、としています。で、気になる要因を著者はこう述べています。
ひっこみ思案の要因
- 自分らしさとの葛藤(こんなの自分じゃない!)
- 好意との葛藤(誰からも嫌われたくない!)
- 実力との葛藤(「大したことない」って思われたくない!)
- 憤りとの葛藤(どうしてこんなことしなくちゃならないんだ!)
- モラルとの葛藤(倫理的に正しくないのでは・・・)
「おいおい、全部葛藤なのかよ!?」と思いませんか?結局、成し遂げたい自分なりの何かにチャレンジするためには、この5つの葛藤と向き合いながらも、それでも前進を止めない、という強い意志が必要。コンフォートゾーンの引力に抗わなければ、またコンフォートゾーンにすぐ戻る、ってことなんでしょうね。そりゃぁ私、ひっこみ思案に引き戻される訳ですね(汗)。
ひっこみ思案の行動パターン
- 徹底的に避ける
- ある程度だけ、わざと下手にやる
- 先延ばし
- 責任転嫁
ぐぬぬ。。。心に手を当てて考えてみれば、思い当たる節が「あるある」。。本書では、これら行動パターンの行き着く先は結局、悪循環のループにしかならないからよ、と言います。ひっこみ思案でいる以上は逆に覚悟しときなさいよ、って言ってるんだなと、私は解釈した次第であります、恐いよぉ〜(泣)。
と言うわけで、本書の幕開けは、ひっこみ思案でいることの恐怖・デメリットについて高らかに訴えるのでした。(こ、恐ひ〜〜〜)
で、パート2としてコンフォートゾーンから踏み出す知恵を大きく3点挙げています。
- 信念
- カスタマイゼーション
- マインドリセット
「1.」、「3.」は考え方。「2.」は細かなテクニック群で構成されています。
信念:自分がやろうとしていることの 自分自身が納得できる目的意識
を明らかにし、前進する、ということです。
マインドリセット:考え方のリセット感覚で、(コンフォート)ゾーン外への挑戦を避けている事実認識する。避けている背景の考え方や対象などを特定し、歪んだ考え方を除去する。
このゾーン外への挑戦の足枷を認知する事で、建設的に対策を検討でき、対処できる、って訳ですね。
なお、「カスタマイゼーション」は具体的に工夫(カスタマイズ)をたくさんしようという事です。言葉や言い回し、態度の姿勢、会議の場所に持ち物などをいちいち点検し、自分ナイズして自身が納得する言動・佇まい・行動をする、という事です。「細部に神は宿る」、いかに自分が心地よい状態を自分の意識を巡らせてキープすることで、神は微笑んでくれます。
どうでしたか?
「ひっこみ思案」をこうした言語化して捉えられたことがまず本書を読んで良かったことですね。未知の恐怖が既知への対処になることで建設的に前進できます。自分だけの奇跡、やっぱり見たいです!
後、個人的に「コンフォートゾーン」という言葉を割と最近に聞いていたので、気になっていた矢先にこの本を開いたので、タイムリーに自分ゴトで読めました。そして心の琴線に触れ、心のベルが響きました(笑)。やっぱし、どうせ「人生」という名の自分の時間を使って本を読むなら、自分ゴトに持って行った方が、断然お得ですよね!
ちなみに本書は翻訳本で、原著がアメリカで発売された訳ですが、一見すると陽気なアメリカ人の方々もひっこみ思案だったりするんですよね。割とひっこみ思案の人は多いのかも?
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